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管理人の身の周りや脳内で起こった様々な事を綴ります。
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さむいねむい
冬コミの委託先スペNo.を教えて貰ったので「ふゆてつ。」さんに登録しました。 ザザちゃんありがとう! 当日は売り子お手伝い頑張る! 鉄道ジャンルとは別の日取りですが、ご参加される予定のある方がいらっしゃいましたら、物のついでにでも覗いてみていただけると嬉しいです。 ↓油断していたらいつの間にか終わってしまっていたあのお祭りで小ネタ。 「重要無形文化愛」 闇を広げた冬の空に秩父屋台囃子が響く。 毎年──夜祭以外の日にも何度となく聴いている耳慣れたその鼓動は、それだけで体中の血が沸き立つような思いがして、西武秩父駅に向かう足取りをいつになく軽いものにした。 「池袋ー」 仲見世通りから声を掛けると、自動改札機の前に、まるでその駅を我が物にしたかような顔つきで腕組みしながら佇んでいた男が振り向く。 片目を長い前髪で覆ったその視線が、何かを確かめるように俺の頭から爪先までを舐めるように見回したかと思うと──小さく息をついて正面へ向き直った。 「──貴様はまだまともなようだな」 「?」 「西武秩父の奴は、着くなり祭半纏を羽織ってどっかへ行ってしまった」 尖らせられた薄い唇が溜め息交じりに呟いて、為す術を失くしたように遠くを見つめる眉間へ苦々しげに皺が寄せられる。 ──何という間の抜けた事情。 それを知ったら、堂々と仁王立ちしていた池袋が途端にバーゲン会場で一人ぽつんと残されてしまった子供のように見えてきて、俺は思わず俯き加減に吹き出した。 「・・・なっ、何がおかしい!」 「──いや、そりゃ大変だったろうなと思って・・・」 「笑い事ではない。今夜は臨時ダイヤを組んでいるし、混乱を避けるためにもいつもより注意深くお客様に対応せねばならんというのに・・・」 「そうだよなぁ」 「・・・どうも呑気な物言いだな、貴様は」 横目でちらりとこちらを見遣り、その唇がまた不満そうに尖る。 「俺達にとっては毎年恒例のことであろうとも、見物にいらっしゃるお客様は毎年同じではないのだ。その意識を疎かにしてどうする」 鋭い眼光を点した瞳で射るように見つめられて、俺は背筋を伸ばし口を噤んだ。 「地元の奴はこれだから困る・・・やはり一歩引いた場所にいる俺のような存在がいなくてはとても任せておれんな」 その顔が再びぷいと背けられ、温かな光を宿す提灯にも、途切れることなく鳴り響く囃子の音にもまるで興味なさそうに瞼を閉じる。 300年以上の歴史を誇るこの秩父夜祭に立ち会ってそんな反応をされては流石に悲しく、俺は伸ばした背筋をまた緩めて池袋の肩へ肘を乗せた。 「んな部外者みてェな物言いすんなィ」 「フン。悪かったな、こんな情緒も解せない都会者で」 「そんなつもりで言ってんじゃねェよ」 思わず声を少し荒げると、別に怒った訳ではなかったのだが池袋の肩がびくりと揺れた。 何か言い返したそうにもごもごと口を動かし──しかし何も紡げず俯いてしまった頭を片手で抱き寄せ、その額の辺りに掛かる金髪に口付けてやる。 「・・・やめんか・・・!」 「お前がんな可愛い仕草すっからだろ?」 「な・・・っ!?」 恥ずかしさと否定の情で反射的に持ち上がった池袋の握り拳を、顔面にヒットする前に掌で受け止める。 じたじたと全身で暴れるその体を片腕でしっかりと抱き込めながら、掴み取った拳の甲にもう一つ口付けた。 「なぁ、池袋」 「・・・」 興奮に赤らむ頬を膨らませたままだんまりを決め込んでしまったその可愛さにも更に胸を打たれつつ、その耳元にこそりと囁く。 「・・・この祭りはな、武甲山の男神と秩父神社の女神が年に一度デートする祭りなんだ」 「・・・はぁ?」 「お前もなぁ、年に一度の今日ぐれェは『秩父池袋線』にでもなって存分に甘えついてきてくれたら嬉しんだけどなぁ・・・」 「──な、何をふざけたことを!」 細身の体が再びじたじたと暴れ出す。 「ただの一日だって西武の名を捨てる無節操さがあるものか! 見くびるんじゃない!」 堤会長、堤会長、こやつに天罰を与えて下さい! 暴れながら夜空を振り仰いでそう叫ぶ池袋に苦笑しながら、俺もまた天に向かって祈った。 神さんよ。お前さん達みてェな素直なロマンチックさをどうかこの男にも分けてやってくれ。 「会長! 会ちょ・・・!」 双眸を閉じてそんな祈りを捧げていると──ふと、池袋の叫びが途切れた。 次いで止まった体の動きに目を開けると、太鼓の音に混じって何かが低く弾けるようなくぐもった音が耳に届いた。眼前には、驚くほど見事な光の花が咲いていた。 「・・・花火かぁ」 呟くと、頭を上げたままぼんやりと光に見入っていた池袋がその声に反応して我に返ったようにもぞりと動き出す。 「・・・は、放せ・・・」 「いいじゃねェか。もうちょっと見てようぜ」 「いや──あ、まぁ・・・・・・あぁ」 抵抗が徐々に弱まって、やがて止んだ。 首へ回された俺の腕に顎を埋めながら、視線だけがためらいがちに花火を見上げる。 次々と空を彩る花が咲いては消えて、腕の中にある池袋の金色の瞳や髪をも透かすように染め上げた。 「来年もこうやって見ようなぁ」 「・・・来年は駄目だ。西武秩父の奴を絶対にここへ縛り付けといてやるのだからな」 「アイツが居たって何だ、構うもんか」 「──貴様という奴は・・・少しは恥じらいというものを覚えんか!」 俺には恥じらいなんてなくっていい。 お前が人一倍恥ずかしがり屋なんだから、俺だって人一倍──お前の分まで素直に思いを示してやるのだ。 年に一度と言わず、何度でも何度でも──この関係にも歴史を刻んで行けるように。 (完) ─────────────── ・・・すみません。 何か眠すぎて自分でも何を書いているのかよく分かってません。 時間があればまたちょこちょこ手直しするかも・・・です・・・? PR コメントを投稿する
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プロフィール
HN:
藍染衛門
年齢:
38
性別:
女性
誕生日:
1987/07/14
職業:
国語の先生
趣味:
妄想、鉄道、漫画集め
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